コマンドラインで入力ミスった時に、「fuck」と打ち込めば自動修正してくれるツールがスゴイ!
コマンドラインで作業をしていると、タイプミスや誤入力でエラーが表示されて「イラッ」とした経験を持つ方もいるかと思います。
こんな時、海外ならば「Fuck!(クソッ)」という汚い言葉使いになってしまうでしょう…。
ところが、それを逆手にとって「fuck」とそのまま入力するだけで、誤ったコマンドを自動修正して再実行してくれる便利ツール「The Fuck」が公開されていたのでご紹介!
使い方!
一体どのように使うのか、いくつか事例が掲載されているので見ていきましょう。
例えば、何らかのツールをインストールしようとして、管理者権限「sudo」を付け忘れてエラー…、みたいなよくあるパターン。
$ apt-get install vim
E: Could not open lock file /var/lib/dpkg/lock - open (13: Permission denied)
E: Unable to lock the administration directory (/var/lib/dpkg/), are you root?
本来なら、ここで「sudo」を付けて再入力するわけですが、この時に「fuck」と打ち込めば「自動修正&再実行」を代行してくれるのです!
$ fuck
sudo apt-get install vim
他にも、ディレクトリを戻ろうとしてミスった時…
$ cd..
bash: cd..: command not found
$ fuck
cd ..
/home $
gitのブランチをミスタイプした時…
$ git brnch
git: 'brnch' is not a git command. See 'git --help'.
Did you mean this?
branch
$ fuck
git branch
* master
という感じで、とにかく「fuck」を打ち込めば、自動で正しく再実行してくれるわけです。
他にも、さまざまなケースに対応できるようになっており、詳細はドキュメントに詳しく明記されています。
(参考)
「公式ドキュメント」|GitHub
必要な環境準備!
「The Fuck」は、Python言語で開発されていることもあり、以下3つの環境をあらじかめ準備しておく必要があります。
- pip
- python
- python-dev
インストール自体は、とてもシンプルで以下のコマンドでOKです。
$ sudo pip install thefuck
その後、エイリアスを登録しておきます。
$ alias fuck='eval $(thefuck $(fc -ln -1))'
$ alias FUCK='fuck'
これで準備完了!
あとは、イラッとした時に「fuck」と打ち込むだけで、すべてが解決されるでしょう。
ちなみに、解決されなかったら、自分でルールを追加することも可能なので、ぜひトライしてみてください!
(参考)
「The Fuck」サイト