Macbookから、ラズベリーパイ(B+)を無線LAN(Wi-Fi)対応させてみた!

1

前回の記事で、ラズベリーパイをMacbookで動かすための方法をご紹介しました。

かなりシンプルな構成になったので、どこでも持ち運びやすくなったのですが、今回はさらに無線LAN(Wi-Fi)対応させることで、LANケーブルさえも不要にしてしまおう!という記事です。


用意するもの!

ラズベリーパイを無線LAN対応させるために、USBで接続できるPLANEX製の無線LAN(Wi-Fi)アダプタを購入しました。(1000円程度です…)

2

BUFFALO製と迷ったのですが、PLANEX製のAmazon評価が地味に高かったのでコチラに決めました。(結果的に、とても安定して高品質だと実感してます…)

あと、最初にMacbookから初期設定する必要があるので、LANケーブルもちょこっと使います。ダイソーとかで売っているモノで十分です。

とりあえず、これだけあればOK!


まず、最初に設定すること

いろいろ設定するにあたり、「apt-getの更新」と「Vimインストール」をやっておきましょう。
すでに完了している人は、読み飛ばしてもらってもOKです。

まず、前回の記事でもやったように、MacbookからラズベリーパイへSSH接続しておきます。(pi@raspberrypi ~ $になっていればOK…)

パッケージ管理ツールの「apt-get」を最新版にしたいので、以下のコマンドを実行!

$ sudo apt-get update

 
さらに、アップグレードもしておきましょう。

$ sudo apt-get upgrade

確認メッセージが表示されたら、「Y」でOKです。

 
設定用ファイルを編集するために、高機能テキストエディタ「Vim」をインストールします。(標準搭載のviやnanoが使える方はそちらでもOK…)

$ sudo apt-get install vim

確認メッセージは、「Y」でOK。


ネットワークの設定を行う!

それでは、早速ラズベリーパイの無線LAN対応を行いましょう!

ラズパイの「ネットワーク設定ファイル」は、以下のコマンドで開きます。

$ sudo vim /etc/network/interfaces

 
これで、vimを使って以下のようなファイルが開くはず。

/etc/network/interfaces
1
auto lo
 
iface lo inet loopback
iface eth0 inet dhcp
 
allow-hotplug wlan0
iface wlan0 inet manual
wpa-roam /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf
iface default inet dhcp

「iface eth0」というのが、LANケーブルを使ったネットワーク情報です。現在は、「DHCP」に設定されているはず。

そして、「iface wlan0」というのが、無線LAN(Wi-Fi)のネットワーク情報になります。

編集するのは、以下の2点です!

以下のように編集できたら、保存して完了です!

/etc/network/interfaces
1
auto lo
 
iface lo inet loopback
iface eth0 inet dhcp
 
allow-hotplug wlan0
iface wlan0 inet dhcp
wpa-conf /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf
iface default inet dhcp

(Tips)
vimでテキストを編集するために、便利なチートシートがあるので活用してみてください。
vimチートシート日本語版


自宅の無線LANと接続してみる!

ラズベリーパイ側のネットワーク設定は完了したので、次は自宅の無線LANをラズパイに記憶させる必要があります。

まず、ラズベリーパイのUSBに、冒頭で紹介したPLANEX製の無線LANアダプタを接続します。(オレンジの光がピカピカするはず…)

 
以下のコマンドで、無線LANを検出します。

$ sudo iwlist wlan0 scan

すると、ズラズラッと無線LAN(Wi-Fi)が検出されて表示されると思います。

この中に、よーく見ると自宅の無線LANの「SSID」が表示されているはずなので、確認しておいてください。

 
そして、ラズベリーパイに「自宅の無線LAN」を記憶させるためのファイルを作成します。

$ sudo sh -c "wpa_passphrase [SSID] [PASS] >> /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf"

[SSID]の箇所には、自宅の無線LANのSSIDを入力して、[PASS]の箇所には、パスワードを入力してください。

 
正常にファイルが作られたかを、以下のコマンドで確認します。

$ sudo vim /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf

すると、「ssid」「#psk」「psk」が設定されているはず。「#psk」は、パスワードがそのまま設定されているので、削除しておきましょう。

さらに、自宅の無線LANが「WPA-PSK」なので、必要な情報を追記して以下のようなカタチにして保存しておきます。

/etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf
1
ctrl_interface=DIR=/var/run/wpa_supplicant GROUP=netdev
update_config=1
network={
	proto=WPA
	key_mgmt=WPA-PSK
	pairwise=CCMP
	group=CCMP
	ssid="*********"
	psk=*****************************
}

ここまで完了したら、一旦ラズベリーパイを終了させて再起動してください。


ラズベリーパイを無線LAN接続してみる!

ラズパイを再起動したら、以下のコマンドで「ネット接続状況」を確認します。

$ sudo ifconfig

すると、「wlan0」の中に「inet addr 192.168.3.3」のような数値が表示されているはず!

これが、Macbookからラズベリーパイの無線LANへ接続するための「IPアドレス」になります。

 
ひとまず、このIPアドレスが正常に動いているのかを確認するために、以下のコマンドを実行!(IPアドレスは自分のモノを利用してください…)

$ ping 192.168.3.3

一定間隔でメッセージが表示されるようになっていれば成功です!(CTRL + Cで終了してください…)

ここで、ラズベリーパイを一旦終了させて、Macbookとラズパイを繋いでいるLANケーブルを外して、共有設定も終了させてください。

 
そして、ラズベリーパイへ再度SSH接続する時に、今度は先ほど表示されたwlan0のIPアドレスで接続してみてください。(「ユーザー名:pi」「パスワード:raspberry」は同様です)

いかがでしょう?

上手く接続できましたか?

(参考)
ラズベリーパイ活用記事まとめ


最新情報をチェック!

一緒によく読まれている記事

キーワード Keyword